㊶右下6番、奥歯の1Dayインプラント(当日に仮歯まで入る、抜歯同期埋入の切らない縫わないワンデイインプラント法) 2023年10月21日(土)
右下6番目の歯が残せないので抜歯となり、インプラント希望の患者様です。
今回の症例は、抜歯、インプラント、即時仮歯まで入れられる方法になります。
はじめに抜歯をします。
本来であれば、このまま約6か月待って骨と歯肉が治ってからインプラントの計画ですが、当院では、このままインプラント治療を行えます。
作っておいた、ステントガイド(インプラントを正確な位置に入れる装置)
このガイドを使い、インプラントの埋入方向を確認します。
抜歯と同日にインプラントを埋入します。
位置を調整して、インプラントと抜歯窩の隙間には、人口の骨を入れます。
普通はインプラントを入れた後、数ヶ月歯がない状態ですが、
当院の治療法では、インプラントを入れた日に、同時に仮歯(プロビショナルレストレーション)の作製をして、この場所に、蓋の代わりとなるこの仮歯をつけます。
インプラントを使った仮歯なのでクオリティも高く、本当の歯のような見た目で噛むことも可能です。
本来であれば、抜歯、インプラント埋入、仮歯製作と別日で行いますが、今回の方法は全て同日に終える事が可能です。治療回数も少なくして、患者様への通院回数なとの負担も減らして進めていきます。
今回の抜歯即時インプラントは、手術当日に抜歯をし、その際にできた穴にインプラントを埋入します。そして、蓋の代わりとなる仮歯をつけます。
つまり「メスを使わない」「切らない縫わない」インプラント手術です。
見た目も自然で、後日抜糸の為に来院する必要もありません。
こちらが埋入前、埋入後のCTレントゲンです。
埋入前
埋入後
赤い丸がある箇所に、当日、正しい位置へインプラントが埋入され、仮歯まで入りました。
埋入後はインプラントと骨、人工骨がしっかりくっつき、仮歯(プロビショナルレストレーション)を使って、歯肉と歯肉の形態が治るのを待ちます。
8週間後、骨とインプラントがくっついたのを確認後、セラミックの歯を作って完成です。(くっついたかは、ISQ値(振動周波数分析器)と、PT値(ペリオテスト測定器)という装置を使ってチエックします)
一般的には、この治療は1年かかる治療ですが、(普通は抜歯して、3~6か月待って、骨が出来たらインプラントを行い、そして3ヶ月後に歯が入る)
当院のこの治療法では、骨の硬さや状態にもよりますが、インプラント当日に仮歯が入って、順調に治癒すれば、8週後にセラミックの歯が入って治療が完了します。
今回行った、当日にインプラントの仮歯まで入る治療は、1Dayインプラント(1日で歯が入る切らない縫わない、抜歯同時インプラント)で、この方法は難易度が高く、多くの経験とトレーニンングと技術が必要であり、実際に行っている医院は限られているかもしれません。
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