㊳院長自身が、1Dayインプラント治療を、2本受けてみた感想 2023年09月30日(土)
先日の話ですが、歯科医師である自分が、他の歯科医院にてインプラント治療を受けてきました。
普段は歯科医師として患者様にインプラントの治療をしていますが、今回インプラント治療を受ける側として経験したこと、感じたことを書いてみます。
このブログが、インプラントを受けたいけれど「痛そう」「大変そう」「腫れそう」「怖い」などの不安や恐怖心に悩まされている方に届き、インプラントのイメージが変わることを願っています。
こちらはインプラント治療前 / 後のレントゲン写真です。
~治療の進め方~
こちらは治療前レントゲン写真。丸を付けた箇所が、これからインプラントを行う箇所です。
左側の赤い丸は、虫歯の為に歯の根っこが悪くなってしまい、抜歯が必要である箇所です。(右上4番)
一方右側の赤い丸は、歯が抜けたままの状態で放置していた箇所です。(左上7番)
☆インプラント埋入手術の当日
①虫歯の為に抜歯が必要だった歯(右上の前から4番目の歯)の抜歯を行い(上の写真)
②抜いた箇所に、そのままインプラントを埋入します(抜歯即時インプラント)
③インプラントを埋入した後に仮歯を装着し、終了しました。
手術時間はおよそ30分ほどで、治療時間全てでは1時間半がかかりました。
手術中はずっと麻酔が効いていたため、痛みはまったくありませんでした。
施術後、帰宅した際に多少の違和感がありましたが、予防的に痛み止めを飲んでいたので腫れや痛みがほとんどないままにその日を終えることができました。迎えた次の日も、特に痛みや腫れなどはありません。
この後インプラントが安定するまで8週ほど待ち、セラミックの歯の型取りをしてからさらに2~3週間後、完成したセラミックの歯を仮歯と交換し、インプラント治療を終了しました。
手術からセラミックの歯が入るまで、およそ3ヵ月程度かかりました。
手術当日からセラミックの歯が入るまでの期間、特に痛みや腫れなどはなく、治療を快適に終えることができました。
今回の抜歯即時インプラントでは手術の当日に抜歯を行い、その際できた穴にインプラントを埋入しました。そこに、蓋の代わりとなる仮歯を装着します。
「メスを使わない」「縫わない」インプラント手術です。
自然な見た目で、かつ抜糸の為に後日来院するといった必要もありませんでした。
こちらはインプラント治療を終えた歯の写真です。
そしてこちらがCTレントゲンの写真です。
さらにその後同様の流れで、左上の一番奥の歯もインプラント治療を行いました。
治療後の全体写真、レントゲン写真がこちら。
インプラントは見た目も自然であり、機能も普通の歯と同様に、硬いものであろうとよく噛むことができます。
炭水化物中心の生活の場合、食べ物が柔らかいため足腰が弱まったり、疲れやすくなる、痩せるなどの問題がありますが、インプラントを通じてお肉などの比較的硬いものも咀嚼できるようになることで、たんぱく質も取り入れた健康的な食生活を送れます。
そして噛むことは、アルツハイマーなどの痴呆症、ボケ防止にも関連があります。
~治療を終えて~
インプラント治療をされている歯科医師の方は大勢いらっしゃるかと思いますが、実際に「自分が治療を受けたことのある」という歯科医師の方は、あまりいないかと思います。(歯の状況が悪い歯科医師が多いのも事実ですが。)
今回の施術を通じて、患者様の目線でインプラント治療についてよく考えることができました。今後はこの経験を活かし、より患者様に寄り添ったインプラント治療を行えればと思います。
林先生、ありがとうございました(^^♪